社労士に障害年金申請を依頼する場合の流れと費用の目安
障害年金の申請は、自分でも行うことができますが、手続きが複雑であるため、社会保険労務士(社労士)に依頼する方も多くいます。専門家に依頼することで、申請がスムーズに進み、受給できる可能性が高まるメリットがあります。
本記事では、社労士に障害年金の申請を依頼する場合の流れと費用の目安について詳しく解説します。
1. 社労士に依頼するメリット
社労士に障害年金の申請を依頼することで、以下のようなメリットがあります。
✅ 専門知識があるため、適切なアドバイスが受けられる ✅ 初診日の証明や診断書の作成をスムーズに進められる ✅ 書類の作成を代行してもらえるため、負担が軽減される ✅ 不支給になった場合の不服申し立て(審査請求)の対応も可能
特に、障害年金の申請は書類の不備や内容によって審査結果が変わることがあるため、社労士のサポートを受けることで、受給の可能性を高めることができます。
2. 依頼から受給までの流れ
社労士に障害年金の申請を依頼する際の一般的な流れを解説します。
① 相談・面談(無料または有料)
まず、社労士に相談し、障害年金の受給要件を満たしているか確認します。面談は対面またはオンラインで行うことが多いです。
【確認するポイント】
- 初診日が確定できるか
- 保険料納付要件を満たしているか
- 障害の程度が等級に該当するか
② 契約・手続き開始
社労士に正式に依頼する場合、委任契約を結びます。その後、必要な書類の収集や申請準備が始まります。
【社労士がサポートする主な業務】
- 初診日を証明する書類の取得
- 医師への診断書の作成依頼と内容確認
- 病歴・就労状況等申立書の作成
- 必要書類の整備
③ 書類作成・提出
社労士が申請書類を作成し、年金事務所や市役所に提出します。申請者は署名や捺印のみを行う場合が多く、負担が軽減されます。
④ 審査・結果通知
申請後、年金機構による審査が行われます。審査には3~6か月程度かかることが一般的です。
【審査結果のパターン】
- 支給決定(受給開始)
- 不支給決定(却下)
- 等級が想定より低い(支給額が少ない)
⑤ 受給開始・不服申し立て(必要に応じて)
支給が決定すると、指定口座に年金が振り込まれます。もし不支給になった場合は、社労士と相談しながら「審査請求」や「再審査請求」を行うことも可能です。
3. 費用の目安
社労士に障害年金申請を依頼する場合の費用は、成果報酬型が一般的です。以下が主な料金体系の目安です。
費用の種類 | 相場 | 備考 |
---|---|---|
着手金 | 0円~5万円程度 | 着手金なしの社労士事務所も多い |
成果報酬 | 初回年金額の1~2か月分 | 支給決定時に支払い |
追加報酬 | 0円~5万円 | 審査請求など追加業務が発生した場合 |
例えば、年間120万円(毎月10万円)の障害年金が受給できる場合、成果報酬1.5か月分とすると、約15万円程度の費用がかかる計算になります。
また、不支給の場合は費用が発生しない「完全成果報酬型」の社労士もいるため、契約時にしっかり確認しましょう。
4. 依頼時の注意点
社労士に依頼する際は、以下の点に注意しましょう。
✅ 実績のある社労士を選ぶ 障害年金の申請には専門知識が必要なため、経験豊富な社労士を選ぶことが重要です。
✅ 契約内容を確認する 成果報酬の金額や追加費用の有無などを事前に確認し、契約内容をしっかり把握しましょう。
✅ 連携をしっかり取る 社労士に丸投げせず、自分でも進捗を把握しておくと安心です。
5. まとめ
社労士に障害年金の申請を依頼することで、申請手続きをスムーズに進めることができます。
🔹 依頼の流れ
- 相談・面談 → 受給可能性を確認
- 契約・手続き開始 → 必要書類の収集・作成
- 書類作成・提出 → 年金事務所に申請
- 審査・結果通知 → 3~6か月の審査
- 受給開始 or 不服申し立て
🔹 費用の目安
- 成果報酬:初回年金額の1~2か月分
- 着手金:0~5万円(無料の社労士もあり)
障害年金の申請を検討している方は、社労士に相談し、自分に合った方法で申請を進めるのがよいでしょう。